“内と外”の対策で、周囲にあふれるストレスからお肌を守る

自分では気づいていないストレスが、お肌に症状として現れることも。
今回は内側と外側からのストレス予防やケア方法についてご紹介します。

なんとなくやる気が出ない、なかなか寝つけない。
季節の変わり目などに訪れる心身の小さな変化のなかで、「そういえばお肌の調子も優れない」といった経験はありませんか。

その原因のひとつは、自分でも気づいていないストレスにあるのかもしれません。
なぜなら、周囲にあふれるストレスは知らないうちに私たちの心身に影響を及ぼし、お肌にもダメージを与えてしまうからです。

そこで今回は、私たちとストレスとの関係と上手な付き合い方、お肌のケア方法などをご紹介します。
ストレスフリーな日々を目指して、健やかな心身とお肌を育てましょう。


くすみ、乾燥などのダメージにつながる“内的ストレス”

ストレスは、外部からの刺激によって体内に生じる反応のことです。

ストレスの原因は、たとえば「内的ストレス」であれば、人間関係など仕事上の問題をはじめとした社会的なストレス、失恋といった不安や悩みからくる心理的なストレス、睡眠不足や疲労を含む身体的なストレスなどがあげられます。

さらに、気候や気温の変化、騒音といった身近にあふれる環境的なものからもストレスを受けることが知られています。

“ストレスは良くないもの”と捉えがちですが、むしろ適度なストレスは良い緊張をもたらし、判断力や行動力を高めるといわれています。

しかし、ストレスが過剰になれば心身に疲労が蓄積されてバランスを崩し、そうした状態が長引けば第二の脳ともいわれる腸内環境が悪化して免疫力が低下するなど、病気の原因につながる場合もあります。

そして、ストレスを受けた私たちの身体は寝不足気味になる、イライラして怒りっぽくなるといった「ストレスサイン」を出すことが多いとされています。

ではなぜ、そうしたストレスサインが現れるのでしょうか。
その理由は呼吸や体温、脈拍、消化吸収といった体内で無意識に働く機能をコントロールする「自律神経」が乱れることと関係しています。

自立神経は心身の活動をアクティブにする「交感神経」と、リラックスモードへと導く「副交感神経」からなり、ふたつは互いにバランスを保っています。

何かストレスを受けると、起こった事態に対処しようと体内では交感神経が活発になり、身体は緊張状態になります。
その結果、血圧や心拍数が高まったり、あるいは反対に、消化器官の働きなどが抑制されたりして食欲不振や睡眠サイクルの乱れにつながると、お肌にも影響が現れてきます。


【ストレスによるお肌への影響】

まず、血管の収縮によって血流が悪くなり、顔色やお肌がくすんで見えるようになります。
さらに、お肌に栄養が運ばれにくくなることで老廃物が溜まりやすい状態になってしまいます。

また、お肌の水分を保持するセラミドにも影響が現れます。
ストレスを受けることでセラミドを分解するホルモンの分泌が増え、バリア機能が低下し、お肌の乾燥を引き起こします。
その結果、お肌がカサカサする、ピリピリかゆいといった症状が現れることもあります。

他にも自律神経やホルモンバランスの乱れから、ブツブツや赤みをともなう湿疹、皮膚炎、かゆみが引き起こされる蕁麻疹といった症状がお肌に出るともいわれています。
このような肌荒れを目にすると気分が落ち込み、また新たなストレスへとつながってしまうかもしれません。

以上のようなストレスの負のサイクルに入り込まないためにも、まずはストレスを溜めないようにすること、そして、ストレスを受けて過剰に働いてしまった交感神経を鎮めて副交感神経を呼び覚ませるよう、生活のなかにリラックスできる環境を取り入れることが大切です。


【生活習慣を見直してストレスと上手に付き合う】

1.湯船に浸かり疲労を回復する

夏場はシャワーだけで済ませてしまいがちですが、15分程度を目安に湯船にゆったり浸かって血行を促進し、疲れを癒しましょう。
お気に入りの入浴剤などで香りを楽しみ、リラックスタイムを演出するのもおすすめです。


2.質の良い睡眠をとる

質の良い睡眠をとるには、できれば就寝時間の2~3時間前には食事や入浴を済ませるのがポイントです。シャワーだけの場合でも、約90分前までには済ませることをおすすめします。

さらに、交感神経を刺激するブルーライトを出すスマホなどのデジタル機器は少なくとも就寝時間の1~2時間前までには使用を控えるなど、しっかりと睡眠をとる工夫をしてみてください。


3.運動を習慣化する

適度な運動は気分転換やストレスを発散させるだけでなく疲労の軽減にもつながり、停滞していた胃腸に働きかけます。
そのためにもストレッチやヨガ、散歩など自分に合った運動を毎日の生活に取り入れてみてください。


4.規則正しい食事を心がける

暴飲暴食や過度なアルコールはストレスにつながります。無理なダイエットも避けて、バランスのとれた規則正しい食事で生活リズムを整えましょう。
また、強いストレスを感じると体内のビタミンCが大量に消費されることがわかっており、ストレスに対抗するためにも、意識的なビタミンCの摂取がおすすめです。


お肌に直接作用する“外的ストレス”にも備える

心身に影響を及ぼす内的ストレスだけではなく、お肌に直接的な影響を及ぼす「外的ストレス」もあります。

外的ストレスには紫外線や乾燥などに加えて、最近では「PM2.5」も話題になっています。

大気中には花粉や黄砂、PM2.5といったさまざまな微粒子が含まれています。
PM2.5は、毛穴の直径の20分の1以下と非常に小さいことから肺の奥深くまで入りやすく、呼吸器系の炎症や循環器系の病気の原因につながる恐れがあるといわれています。

さらにお肌に付着すると、その刺激により「活性酸素」の過剰な発生に結びつき、毛穴に入り込んでしまうと、肌荒れやかゆみなどの症状を引き起こしてしまうと考えられています。

活性酸素とは、酸素分子よりも酸化力が強い、酸素や酸素の誘導体のことで、不安定でいろいろな物質と反応しやすい性質があり、お肌の皮脂と反応し、皮脂を酸化させてしまいます。
酸化した皮脂は、シミの元になるメラニンの分泌を促すだけでなくニキビなどの炎症やかぶれを招きます。

さらに、活性酸素はお肌のハリや潤いを保つコラーゲンやエラスチンにダメージを与え、シワやたるみなどのエイジングサインの原因になるとも考えられています。

また、紫外線やブルーライトもお肌の内部に活性酸素を発生させます。
ブルーライトといえばパソコンなどの液晶画面が発する光というイメージがありますが、実は太陽光にも含まれており、その強さはデジタル機器などの人工的なブルーライトに比べて圧倒的に高く、お肌へ影響を与えることが最近の研究でわかっています。

こうした外的ストレスからお肌を守るためには、ストレスそのものをガードすることが大切です。


【外的ストレスからお肌を守る】

外的ストレスによるお肌のダメージを少なくするためにも、紫外線に加えてブルーライトや大気中の微粒子汚れを防ぐ効果が期待できる日焼け止めをしっかり塗りましょう。

<紫外線吸収剤フリーのノンケミカル処方の日焼け止め>

降り注ぐ紫外線やブルーライトを徹底的にブロックするだけでなく、空気中に舞う目に見えない花粉やほこり、PM2.5といった微粒子汚れからお肌を守ります。

エモリエント効果を備えるボタニカル美容オイルと高機能美容成分がうるおいを与え、みずみずしく溶け込むようになじみます。

マスクはもちろんメイクも、空中に舞う微粒子汚れからお肌を守るひとつの方法になります。
また、帰宅後はできるだけ早くメイクや日焼け止めを落とし、外出時のお肌の汚れをオフしましょう。


【お肌を健やかに整える】

お肌を健やかに整えるにはスキンケアで油分と水分のバランスを整えて乾燥を防ぎ、しっかりお肌を保湿してうるおいを閉じ込めることが大切です。
また、力を入れてゴシゴシと洗顔するなど、乾燥肌の原因にもなるお肌への過度な刺激にも注意しましょう。


工夫とケアの積み重ねで目指す健やかな心とお肌

知らない間にストレスが蓄積され、心身やお肌に影響が出ないよう自分のストレスサインについて知っておくことが大切です。

そして、お肌に直接的に影響を及ぼす外的要因は徹底的にガードし、日々の生活のなかでうるおいを保つスキンケアを実践し、ストレスに負けない健やかなお肌を目指していきましょう。

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