髪にツヤがなくパサパサしている、髪がまとまらずにヘアスタイリングがしにくいなどで悩んでいる女性は多いのではないでしょうか?
そんな悩みの多くは、乾燥が原因で起こる枝毛、切れ毛などによるものです。髪が傷んでいるダメージヘアの状態ではスタイリングが楽しめないだけでなく、疲れた印象に見えたり、年齢以上に老けて見えてしまったりと外見の印象にも影響を与えてしまいます。
今回はダメージヘアの原因をお伝えするともに、ダメージヘアをケアするために日々、自宅でできる補修や予防方法をご紹介します。美しいツヤのあるたおやかな髪へ導くおすすめのヘアケア方法をぜひチェックしてみてください。
目次
ダメージヘアの状態と原因
ダメージヘアとは次のような毛髪のトラブルが起きている状態の髪を表しています。
・髪がパサパサしている
・枝毛や切れ毛がある
・ごわついている
・うねりがある
上記のようなトラブルが発生するのは、どうしてでしょうか?
原因をご紹介する前に、まずは髪の構造についてご紹介します。
髪は外側から順にキューティクル、コルテックス、メデュラという3層の構造で成り立っています。その中で特に髪のダメージに影響を与えるのがウロコ状の膜である“キューティクル”と弾力性のある“コルテックス”です。
ダメージヘアの原因 デリケートなキューティクルの剥がれ・めくれ
キューティクルはケラチンと呼ばれるタンパク質でできていて、ウロコ状の膜が毛先へ向かって重なりあいながら内部のコルテックスやメデュラを包んで保護しています。キューティクルの光沢によって毛髪の美しいツヤもつくり出されます。
キューティクルは髪の一番外側にあり、とてもデリケートです。ドライヤーやヘアアイロン、コテなどによる熱や過度なシャンプー、無理なブラッシングによる摩擦、紫外線の影響などを受けてキューティクルが損傷すると、毛髪は外部からのダメージを受けやすい状態になってしまいます。
またダメージが原因でキューティクルが剥がれたり、めくれたりすると髪内部の水分が蒸発しパサパサと乾燥した状態になり、枝毛や切れ毛などもできやすくなります。
ダメージヘアの原因 コルテックスのダメージ
髪内部にあり、毛髪の大部分を占めているコルテックスは、繊維状の細胞でできていて髪の太さや強さなどに影響を与えています。
キューティクルが剥がれた髪はパーマやヘアカラーなどの薬剤やヘアアイロンの熱などでも髪内部のコルテックスにまで影響を与え、タンパク質が変性したり溶けだして内部が空洞化したりといった状態になってしまうことがあります。
コルテックスがダメージを受けると髪の毛が細くなったり、弾力を失ったりして髪のごわつきの原因となります。
ダメージヘアの原因となるのは主にキューティクルとコルテックスです。しかし、キューティクルの状態が毛髪内部に影響を及ぼすため、キューティクルの保護を重視したヘアケアを行うことが、健やかな髪を手にいれるための近道となります。
ダメージヘアにならないためのヘアケア方法
傷んだ髪の毛はカットするしかないのでしょうか?それとも専門店やサロンでの集中ケアでしか補修できないのでしょうか?
髪もお肌と同じで1回の集中ケアよりも、毎日のヘアケアが大切です。これまでのシャンプーやトリートメント、ドライヤーやブラシの使い方、ヘアスタイリングなどへの意識をちょっと変えるだけで、キューティクルを労わってダメージヘアの原因を減らすことができます。
髪へのダメージを予防するための次の5つのポイントをチェックしてみてください。
1.シャンプーでの摩擦を減らす
シャンプーでは毛髪と一緒に地肌も清潔にし、キューティクルを傷めないように洗うことがポイントです。
<おすすめの洗い方>
・濡らす前にブラシで梳いてキューティクルを整える
・シャンプーをつける前にぬるま湯で丁寧に予洗いをする
・シャンプーは手で十分に泡立ててから髪全体に馴染ませる
・すすぎは38℃くらいの温度で地肌までお湯がゆきわたるように十分に行う
シャンプーの選び方ですが、弱酸性でマイルドに洗いあがるアミノ酸系洗浄成分のシャンプーを使用するのがおすすめです。
2.ドライヤーやコテの熱に注意する
毛髪は熱に弱く、とくに湿った状態では乾いた状態よりも低い温度でタンパク質の変性を起こしてしまいます。毛髪が水分を含んだままドライヤーやコテ、アイロンなどで熱を加えるとダメージを受けやすいので、しっかりとタオルドライをしてからドライヤーなどを使い、コテやアイロンは髪が乾いた状態で行うのがポイントです。
熱ダメージから髪を守るヘアバーム
ララヴィ ヘア&ネイルバームはナチュラルなスタイリングが叶う、スキンケア成分でつくられたヘアバームです。
髪の表面を覆ってダメージを補修しながら、ドライヤーやアイロンの熱からキューティクルを守ります。指にとると体温で柔らかくなり、髪にツヤを与えながら適度なセット力も発揮。ネイルケアにも使える、ひとつで何役もこなせる人気のアイテムです。
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Lala Vie ヘア&ネイルバーム
13種のボタニカル美容オイル・高機能美容成分配合で髪にうるおいを与え、補修・保護をしながらスタイリング。
3.トリートメントでダメージを予防&補修
さまざまな原因でダメージを負ってしまうキューティクルは、トリートメントやヘアマスク、ヘアオイルなどの油分で髪を保護しておくと髪を柔らかくしたり、絡まりにくくしたり、静電気を防いだりしてダメージヘアを予防することができます。またコーティングによって髪に光沢や弾力を与えることで、ダメージを補修し、健康な髪の質感へ近づけることができます。
また、ドライヤーの仕上げにヘアオイルなどのヘアケア剤をなじませると、さらにダメージヘアへの対策ができます。トリートメントやオイルなどの油分が髪の表面をコートしてアイロンやコテによる熱から髪を守ります。
4.キューティクルを意識したブラッシング
ブラッシングは髪や頭皮の汚れやホコリを取り除き、もつれをほぐす役割のほかに、頭皮を刺激して血行をよくするマッサージ効果もあります。けれども間違ったブラシの使い方をすると、ダメージヘアの最大の原因になってしまいます。
キューティクルは根元から先端へ向かって重なりあっているので、その流れに沿ってブラッシングを行わないとキューティクルをはがしてしまうからです。ブラッシングは必ず髪の根元から毛先に向かって行うようにしましょう。
ブラッシングを行う前にヘアミストなどをスプレーして水分と油分を補給しておくと、ブラシの通りもよくなりキューティクルによる自然なツヤが生まれます。
5.髪にも紫外線対策を
紫外線を長時間浴びるとキューティクルが傷つき、剥がれたり、めくれやすくなったりすることで、そこからダメージが進行してしまうこともあります。
日差しの強い時期は日傘や帽子で髪もカバーし、紫外線防止効果のあるヘアミストやスプレータイプの日焼け止めを髪にもつけるなどして紫外線をカットしましょう。
毎日の丁寧なヘアケアがダメージヘア対策に繋がります。
毎日あまり意識せずに扱っている髪は、とてもデリケートなもの。乾燥、熱、摩擦、紫外線など、お肌と同様にさまざまな外部刺激からダメージを受けています。
今回の記事を参考に丁寧なヘアケアを心掛け、ツヤのある美しい髪を育てましょう。
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