目次
はじめに
2016年と2020年を比較して風邪やウイルス、花粉症などの予防という用途でマスクをする人の割合は、約1.5倍に上昇したというデータがあります。このように新型コロナウイルスの影響で、マスクは外出時に欠かせないものになりました。
マスクが擦れて肌に赤みやニキビができたり、肌のごわつき・ザラザラが気になったり、肌がかゆい…などの症状が出る人も多くなっているのではないでしょうか?
今回は、マスクによる肌荒れを予防するための方法と、マスクによって荒れてしまった肌をケアする方法をご紹介します。
マスクにより肌荒れをしてしまう理由
マスクにより肌が荒れてしまう原因は、大きく分けて3つあります
1.マスク内で生じる蒸れ
マスクを長時間つけていると特に感じるのが、「蒸れ」です。
マスクをしている間、私たちはマスクの内側で呼吸をしています。すると、その呼気がマスク内に充満して湿度が高くなります。
蒸れたこの状態をうるおってベストな肌環境のように錯覚してしまうことがあります。
しかし、決してこの蒸れた状態が続くことは肌にとって良い環境ではないのです。
というのも、呼気が充満したマスク内は湿度だけでなく、温度もまた高くなっており、細菌にとって居心地の良い環境となっています。
特に夏の場合には汗をかくこともあり、さらに肌を取り巻く環境は悪化します。
そのためマスクをつけていると、肌はニキビや吹き出物を引き起こすアクネ菌などが繁殖・増殖しやすい状態となります。
その結果、大人になってからはあまりニキビや吹き出物などの肌トラブルに悩まされていなかった人でもニキビや吹き出物、肌荒れを引き起こす恐れがあります。
2.マスクを外した後からはじまる肌の乾燥
マスクをしている時は、マスク内に湿気がこもり、乾燥肌の人でも肌の乾燥が気になりにくい状態です。
しかし、マスクを外した途端一気にマスク内の湿気とともに肌自体の水分も一緒に奪われてしまいます。
そのためマスクを外した後の肌は、急激な乾燥に見舞われることになります。
その結果肌がガサガサ・ザラザラしたり、ごわついたりするだけでなく、肌のバリア機能が低下して肌荒れを引き起こす可能性があります。
3.マスクをつけている間の肌への摩擦
マスクが肌に触れている部分は、話したり、顔を動かしたりすることによってどうしても摩擦が生じてしまいます。
すると、マスクが肌に触れている部分に赤みやかゆみが出たり、ヒリヒリしたりすることがあります。
また、肌がマスクで擦れると、肌は自らを守ろうとしてシミの元であるメラニン色素を生み出します。
このメラニン色素の排出がスムーズに行われないと、色素沈着やシミを引き起こすことにつながります。
今あるシミが濃くなってしまったり、新たなシミができたり、肌がくすんだりする可能性があるということです。
マスクによる肌荒れ対策
マスクにより肌が荒れてしまった時はどうすれば良いのでしょうか。詳しい対策方法をご紹介します。
1. デイリーのスキンケア・スキンケア用品の見直しでマスクに負けない肌づくりを
デイリーの洗顔やクレンジングの見直しをする
マスクをしていると、蒸れが生じて雑菌などが肌に繁殖・増殖しやすくなることはすでにお話ししました。
そのためスキンケアでは、まずしっかりと肌の汚れやメイクを落とし、肌を清潔に保つ必要があります。
しかし、いくらしっかりと肌の汚れやメイクを落とす必要があるからといって、洗浄力が高すぎるクレンジング剤や洗顔料を常に用いるのは敏感な状態の肌にはおすすめできません。
過度な洗浄は敏感な状態の肌にさらなる刺激を与え、肌にとって必要なうるおいまで奪ってしまう恐れがあるからです。
そのため高い洗浄力にこだわるよりもマイルドな使いごこちでうるおいを残して洗い上げるようなクレンジング剤や洗顔料を使いましょう。
使い方も大事です。丁寧に肌や毛穴の汚れ、メイクを落とすことを心がけましょう。
それから、これはクレンジングや洗顔の時に限ったことではありませんが、敏感な状態の肌に刺激を与えないよう常に摩擦を避けることも大事なポイントです。
洗顔料はしっかりと泡立ててから泡を転がすようにして優しく肌を洗うようにしましょう。
ジェルタイプやバームタイプなど肌と手の間でクッションのような役割を果たし、摩擦による肌の負担が少ないタイプのものを取り入れるのもおすすめです。
また、敏感な状態の肌に手で触れる時には、指先に力を入れすぎたり、肌を擦ったりしないといったことにも注意しましょう。
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体温でとろけてメイクと毛穴の汚れを落とすバームタイプのクレンジング。
クッション性のあるオイルで摩擦による肌への負担やダメージを軽減しながら乾燥が気になる肌もしっとり洗い上げます。
デイリーのスキンケア用品の見直しをする
デイリーに使用する化粧水や美容液などのスキンケア用品の見直しも必要です。
肌が荒れてしまった状態というのは刺激に敏感になっています。
そのため今まで使ってきたスキンケア用品でも刺激を感じる場合もあります。
敏感肌向けのものや肌荒れを防ぐ薬用化粧品など自分のお肌に合ったスキンケア用品を選んでみてください。
肌が荒れた状態の時には肌のバリア機能が低下していることが十分考えられます。
保湿成分が配合されたしっとりとしたタイプのスキンケア用品を使うのもおすすめです。
代表的な保湿成分をあげると、「セラミド」や「ヒアルロン酸」、「プロテオグリカン」「グリセリン」などです。ぜひスキンケア用品の裏面にある成分表示などを確認してみてください。
パックやシートマスクといった集中ケアを取り入れるのも効果的です。
この他、敏感になってバリア機能が低下し、乾燥しがちな状態の荒れた肌には、水分だけでなく油分を補うことも重要です。
水分と油分のバランスが取れたスキンケアを行いましょう。
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不足しがちな水分と油分を同時にチャージしてうるおいあふれるツヤ肌に導きます
デイリーのスキンケア用品の塗り方も見直す
こういったケアと並行して、マスクがあたる部分の摩擦を軽減するようなケアを行うのが効果的です。
マスクがあたる部分にいつもより厚めにクリームを塗るのもおすすめです。
そして、マスクを外した直後から肌の乾燥がはじまるため、こまめな保湿を心がけることも大切です。
2.デイリー使用するマスクの素材を変えてみる。肌に装着する時に工夫をする
マスクに使用されている素材が肌に合わず、肌荒れにつながっている可能性があります。
そのため使用するマスクは、1枚1枚吟味する必要があります。
肌に優しいとされる絹や綿などで作られたものやガーゼ素材のマスクを使用してみるのもおすすめです。
どの素材のマスクが自分に合うのかわからない場合には、1枚1枚慎重に試し、肌の状態を観察することも必要です。
そして、装着時に工夫をすることも大切です。
マスクが直接肌につかないように、マスクと肌の間にガーゼや柔らかい布を挟むのも、肌荒れ防止には有効な方法です。
ぜひお試しください。
3.マスクに負けない肌のために、規則正しい生活習慣を心がける
日頃の生活を振り返り、改善できることはないか考えてみることも大切です。
まずは、規則正しい生活習慣を心がけることです。毎朝決まった時刻に起床して食事の時間もある程度決めましょう。
夜更かしせず毎日ある程度決まった時刻に就寝することも大事です。
そうすることで、体のリズムも整い、体の免疫力が高まる効果が期待できるだけでなく敏感な状態の肌も回復へと導きます。
十分な睡眠を取ることも欠かせません。
なぜなら、人は睡眠を取ることによって体も脳も休養するからです。
忙しくて十分な睡眠時間を確保するのが難しいという人は、睡眠の質を高める努力をしましょう。
立ち状態に近い姿勢をキープできるマットレスや枕を選び、寝返りが打ちやすく通気性に優れた天然素材のパジャマを着るなど睡眠環境を見直してみましょう。
また、就寝前のスマホチェックは睡眠の質を下げることにつながります。夕方以降のカフェイン摂取も同様なので注意しましょう。
このほか、バランスの良い食生活を心がけることも重要です。
なぜなら、私たちの肌も体も日々口にしたものから作られているからです。
バランスの良い食生活を送ることができているか自信がない場合にはアプリなどを使って食事のメニュー管理などしてみるのもひとつです。
まとめ
今回は、マスクによる肌荒れを予防するための方法と、赤みやニキビなどが出て荒れてしまった肌をケアする方法をご紹介しました。
まず敏感な状態の肌への摩擦や刺激を避けることです。そのうえで丁寧なクレンジングや洗顔を心がけ、肌の汚れやメイクをしっかりと落としましょう。
肌に優しくうるおいを与えるような保湿効果の高いスキンケア用品やお肌に刺激を与えない自分にあったスキンケア用品を選ぶことも大切です。
また、マスクの素材は使用する1枚1枚を吟味しておしゃれであるなどのデザイン性ではなく、素材を重視し、自分のお肌にあったものを選びましょう。そして、規則正しい生活を心がけることも大切です。
ぜひ今日から実践し、長引くマスク生活をうまく乗り切ることで敏感な状態に陥りやすい肌を整えて肌トラブルを防ぎましょう。