例年冬から春にかけて気温が上昇するのに比例し、濃度が上昇する傾向にあるのがPM2.5です。
テレビや新聞などでもPM2.5への注意喚起がよくなされています。
近年、頻繁に耳にするようになったPM2.5ですが、なんとなく体に悪影響を及ぼすものということは知っていても実はその正体をよく知らない…という方が多いのではないでしょうか。
今回は、PM2.5はどのようなものなのか、私たちのお肌にどのような影響があるのか、お肌への影響を防ぐためにどのような対策を取るべきなのかを詳しく解説します。
目次
PM2.5とは?私たちにどのような影響を及ぼすのか?
PM2.5は微小粒子状物質とも呼ばれ、大気中に浮遊する粒子状物質のうち直径が2.5μm以下(1μm = 1mmの千分の1)の小さな粒子のことを指します。
粒子状の物質の大きさを例に挙げると、花粉の大きさは30〜40μm程度ですのでPM2.5がいかに小さな粒子であるかがよくわかります。
PM2.5の原因となるのは、工場から出る煤煙や自動車の排気ガスなど人為的に排出される物質のほか、火山など自然由来のものによる影響もあります。
PM2.5は日本の主な大気汚染物質の1つで前述のように非常に小さいことから吸い込むと気管支や肺の奥まで入りやすく、呼吸器系や循環器系への影響が懸念されています。
近年PM2.5の健康への影響がクローズアップされていますが、実はお肌にも悪影響を及ぼすことが明らかになっています。
次章からはPM2.5がお肌へ与える影響を詳しく解説します。
PM2.5がお肌に与える影響とは?
PM2.5は、なぜ私たちのお肌に悪影響を与えるのでしょうか。
前述のようにPM2.5とは、直径が2.5μm以下の小さな粒子で毛穴と比較しても20分の1以下、髪の毛と比較しても30分の1程度の大きさといわれています。
このようにPM2.5はとても小さな粒子状物質であることから毛穴に入り込んでしまいます。
毛穴に入り込んだPM2.5はアレルゲンとなり、肌荒れやかゆみなどの辛い症状を引き起こしてしまうと考えられています。
また、PM2.5などの外部刺激によって、活性酸素が過剰に発生しやすい状態になります。
活性酸素は本来、外部刺激から私たちを守ってくれる大切な役割をしていますが、過剰に発生するとコラーゲンやエラスチンといったお肌の弾力に関わる重要な成分も壊してしまい、シワやたるみを促進してしまいます。
お肌を守るためには?
では、PM2.5からお肌を守るには、どのような対策を取ればよいのでしょうか。
お肌を守るためにはまずは、PM2.5をお肌に付着させないようにすることです。
日々の生活での工夫
PM2.5をお肌に付着させないためには、外出時にマスクやメガネ、帽子などを使用するのがおすすめです。
洋服や帽子は、PM2.5などの微粒子を払いやすい表面がツルツルとした素材のものを選ぶのもひとつの手です。
帰宅後は玄関先で髪やお肌、衣類をやさしくはたいてPM2.5を落とすことを習慣にしましょう。
これは花粉や黄砂などの対策にもなるので、春だけではない習慣にしたいところです。
また、PM2.5に対応した空気清浄機を室内で使うという対策もあります。
メイクでの工夫
外出時にお肌を守るには、メイクをするのもひとつの防御手段となります。
お肌にメイクという膜を作り、直接お肌にPM2.5が触れることを防ぐことができます。
また、お肌を守る効果があるアンチポリューションコスメを活用することもおすすめです。アンチポリューションコスメはお肌のうえに保護膜をつくり、PM2.5や黄砂など空気中の微粒子から肌を保護し、付着を防ぎます。
アンチポリューションをうたうコスメには、さまざまなものがあります。
その種類は、日焼け止めのほか化粧水や美容液などのスキンケアアイテム、ヘアケアアイテムなど多岐に及びます。
上手に取り入れてみましょう。
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PM2.5がお肌に付着してしまった場合は?
このような対策を取っても完全にお肌にPM2.5が付着するのを防ぐことは非常に困難です。
帰宅後はできるだけ早く入浴する、クレンジングや洗顔を行うなど、お肌を清潔に保つことを心がけましょう。
この時も、お肌を擦るなどお肌を傷つけないようにやさしく洗うことを意識してください。
お肌にやさしいクレンジングや洗顔料を選び、クレンジングの厚みや泡のクッション性を利用しながらお肌を擦らないように注意しましょう。
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また、お肌のバリア機能を保つために、お肌を保湿することもとても大切です。
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お肌に影響を及ぼすPM2.5対策をしっかり行いましょう
冬から春にかけて濃度が上昇する傾向にあるPM2.5は、私たちの健康だけでなくお肌にも影響を与えることがわかっています。
そのためしっかりと対策を取ることが大切です。
今回の記事を参考に、PM2.5からお肌を守り、冬から春にかけての健やかなお肌をキープしましょう。
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