アレルギーテストとは
化粧品でもよく目にする「アレルギーテスト済み」の表示ですが、皆さんはアレルギーテストがどのようなテストかご存知ですか?
化粧品に含まれている何らかの成分が、アレルギー反応を起こすかどうかを調べる試験を「アレルギーテスト」といいます。
今回は知っているようで知らない、アレルギーテストについて解説します。
アレルギー反応とは?
まずはアレルギーテストの説明をする前に、アレルギー反応についてご説明します。
アレルギー反応はさほど害を与えないはずの食べ物や花粉などに対して、免疫反応が過剰に起こることをいいます。
私たちは本来ウイルスや細菌などの異物が入ってきたときに免疫反応によって身体を守りますが、この免疫反応が過剰に起こってしまうと、結果として、自分自身を傷つけてしまうことがあります。
そして、お肌を継続的に刺激し傷つけてしまうことで、腫れや炎症が起きてしまいます。
そこで化粧品は腫れや炎症などのアレルギー反応が起こることを未然に防ぎ、また低アレルギー性であることを確認することが重要となります。
アレルギーテストの手順
ではアレルギーテストとはどのような試験なのでしょうか?アレルギーテストは一般的に以下のような流れで行います。
1. まず成人の背中の上の部分、または上腕か前腕に製品のパッチを24時間貼ります。この操作を週に3回、3週間にわたり行います。
2. その後2週間は何も貼らずに過ごします。
この期間はアレルギー反応を起こす原因物質に対する抗体が、免疫機能により作られ、記憶されるための期間となります。
3. パッチを貼っていた箇所から少しずらした箇所に再度、製品のパッチを24時間貼ります。
4. パッチを取った直後と取ってから24時間後の皮膚状態を、皮膚科医が確認します。ここで炎症反応が起きれば、それがアレルギー反応です。
アレルギーテストはこのような流れで行い、アレルギー反応が起きないことを確認することを目的としています。
化粧品を検討する際はアレルギーテスト済みかどうか参考にしてみてください。