潤いを保つ鍵は“保湿”。保湿の重要性とは?
毎日おこなうスキンケア。特にスキンケアの中でも保湿には気を遣っているけれど、自己流での保湿のやり方で本当に効果的なのか疑問に思っていませんか?
そんなあなたに、保湿ケアの重要性と効果的な保湿ケア方法についてご紹介します。
そもそもお肌には一番外側に存在しバリア機能の役目を務める“表皮”、お肌の弾力やハリを担う“真皮”の大きく2つの層が存在しています。
その中でも表皮の一番外側に存在する角質層が、うるおいを守る役割を担っています。
角質層には肌内部の潤いを保つ“ケラチン”と呼ばれるタンパク質と、肌が作り出す天然の保湿剤である“NMF(天然保湿因子)”と、お肌のバリア機能を担い、水分の蒸散を防ぐ“細胞間脂質”が存在します。
この角質層と、汗と皮脂が混ざり合ってできた“皮脂膜”により、肌表面のうるおいを保ちながら、ホコリや花粉などの外的刺激からお肌を守ります。
このことからお肌の潤いを保ち、外的刺激からお肌を守るバリア機能を整えるためにも、角質層の保湿ケアが重要となります。
ではなぜ保湿をしていても、潤いは失われるのでしょうか?
なぜ潤いは失われるの?
原因1.加齢による皮脂量の低下
加齢による皮脂量の変化が少ない男性に比べ、女性の皮脂量は30歳前後をピークに減少します。
皮脂は水分を閉じ込め、お肌の乾燥を防ぐ大切な役割を果たします。
そのため皮脂量が減少すると、しっかり保湿ケアしたつもりでも補った水分が蒸発し、潤い不足のカサカサ肌へと繋がります。
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原因2.紫外線による乾燥
紫外線は日焼けによるシミの原因となるイメージを思い浮かべますが、実は乾燥肌を招く原因の1つでもあります。
繰り返し紫外線を浴びるとお肌は外的刺激から守ろうと、余分な角質を溜め込みます。その結果、角質層が厚くなり、お肌に潤いが届きにくくなります。
さらに紫外線の影響により、お肌のバリア機能が弱まり、肌内部のセラミドが減少し潤い不足の乾燥肌となるため、紫外線対策も重要です。
原因3.睡眠不足やストレスによるターンオーバーの乱れ
睡眠時間が不足してしまうと、お肌の新しい細胞を生み出す“成長ホルモン”が分泌されずターンオーバーが乱れ、お肌が生まれ変わりにくくなります。
またストレスが溜まると血管が収縮し、お肌の温度が下がることにより、ターンオーバーが乱れてしまいます。
ターンオーバーが乱れ、お肌の生まれ変わりが遅くなると古い角質が肌表面に溜まっていき、潤いが角質層の奥まで浸透しにくくなります。
そして肌内部の潤いが不足することで、徐々にバリア機能が弱まり、乾燥肌へと進行して
いきます。
このような原因により潤いが失われたお肌に、効果的な保湿ケア方法をご紹介します。
効果的な保湿ケアを実践
クレンジングは時間をかけず素早く
メイクや不要な皮脂、毛穴汚れなど“油性の汚れ”を落とすクレンジングは、頬→Tゾーン→Uゾーンの順にクレンジングをのせ、小さな円を描くように優しく触れなじませます。流す時は生え際に落とし残しがないか注意し、優しく流します。
あまり時間をかけると、お肌に負担がかかるだけでなく、必要な皮脂まで取ってしまうので注意しましょう。
お肌の負担を減らすためにも素早くメイクになじむクレンジングを使うなど、これを機にアイテムを見直してみるのはいかがでしょうか?
洗顔は優しくお肌に触れないように意識
汗やほこり、不要な角質などの汚れを落とす洗顔料を使用する際は、ぬるま湯で顔を濡らし、泡が手と手を重ねても手のひら同士が当たらない程度にしっかり泡立てます。
頬→Tゾーン→Uゾーンの順に、クレンジングと同じ要領で洗います。この時、泡が汚れを吸着し落とすので、こする必要はありません。最後に軽く押さえるようにタオルで水気を取ります。
化粧水はやさしくパッティング
洗顔後は水分がどんどん蒸発していくため、できるだけ早く化粧水で保湿してください。
目の周りや小鼻など細かい箇所にも注意し、顔の中心から外側に向かって全体になじませ、最後にフェイスラインを包み込むようになじませます。
この時、勢いよくパッティングすると、お肌を刺激してしまうこともあるので注意してください。
細かくなじませにくい場合は、コットンを使うのもおすすめです。ただし、コットンの繊維でお肌を傷つけることを防ぐためにも、コットン全体に染み渡る程度の量を使ってください。
乳液・クリームは部位に合わせた油分補給を
油分を補うだけでなく、お肌に与えたうるおいや成分を肌内部に閉じ込めるためにも、乳液・クリームでお肌にフタをすることが大切です。
乳液は化粧水やクリームよりも、なめらかで滑りが良いので、力を入れて押さえつけないように注意しましょう。
乾燥が気になる目元や口まわりは重ね塗りをし、皮脂が気になる額や小鼻のまわりは、ティッシュで軽くオフするのもおすすめです。そして最後に両手で軽く押さえるように顔を包み込み保湿します。
このように意識しながらスキンケアすることで効果的に保湿ケアができますが、肌タイプ別によるポイントをおさえることで、さらに効果的に保湿ケアができます。
肌タイプ別のスキンケアアドバイス
普通肌のあなたは季節や体調によって保湿ケアに工夫を
季節や体調など、その時の肌状態に合ったケアをすることが必要です。他の肌タイプよりも肌悩みは少ないですが、冬など乾燥しがちな時はクリームを多めに塗った保湿ケアをおすすめします。
【ワンポイントアドバイス】
毛穴汚れが気になりゴシゴシ強くこするようにクレンジングをすると、摩擦によりお肌が傷つき、お肌が敏感になる恐れも。
これからも健やかな素肌でいられるように、ジェルタイプやバームタイプなどお肌への負担が少ないクレンジングがおすすめです。
乾燥肌のあなたは油分を補うように意識
クレンジングや洗顔の際に熱いお湯で洗い流すと、お肌に必要な皮脂まで落とされ、潤い不足の原因になります。
ぬるま湯やお水で洗い流すようにしてください。乾燥したお肌は水分だけでなく油分も不足しているので、こってりとしたクリームや美容オイルをプラスした保湿ケアをすることで、お肌にツヤとハリを与えます。
【ワンポイントアドバイス】
目元部分は乾燥しやすいため、力を入れてクレンジングをすると、お肌のバリア機能が弱まり、さらに乾燥しやすくなります。なかなか取れないメイクは、ポイントリムーバーで優しくオフしましょう。
混合肌のあなたは部分別に保湿ケア
自分の顔の中でどこが乾燥していて、どこに皮脂が多いのかを見てください。乾燥している部分には重ねづけを行い、少し多く保湿する、皮脂が気になる部分はティッシュオフするなど調節し、保湿ケアをしてみましょう。
【ワンポイントアドバイス】
混合肌の方はバリア機能が弱まりがちのため、お肌に摩擦を与えやすいシートタイプのクレンジングはできるだけ避け、お肌をこする回数を減らすことができるW洗顔不要のクレンジングがおすすめです。
脂性肌のあなたは皮脂を落としすぎないように意識
テカリがあるからと保湿を控えたり油取り紙で皮脂を取るようにしていると、皮脂量が不足し過剰に皮脂が分泌され、ニキビが引き起こされる可能性もあり逆効果です。
化粧水だけで終わらせず、テカリが多い部分は軽くティッシュオフしながら乳液やクリームで、しっかり保湿ケアしましょう。
【ワンポイントアドバイス】
テカリを落とそうと1日に何度も洗顔を繰り返すと、必要な皮脂まで落とされ、水分も失われてしまいます。そういう方は朝・夕2回の基本的な洗顔回数に変えてみてください。
肌タイプをセルフチェック
ご自身の肌タイプが気になる方はこちらから、肌タイプのセルフチェック方法をご覧いただけます。
まとめ
今回は正しい保湿ケアの方法について紹介いたしました。
スキンケアのステップ毎に保湿を意識することで、効果的に保湿ケアができます。
また保湿が物足りない方は、保湿力のある美容オイルを取り入れるのもおすすめです。
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潤いに満ちたお肌へと導くためにも、「今のスキンケアで効果的に保湿ケアができているのか?」を振り返り、今回紹介した保湿ケアを実践してみるのはいかがですか?